ヴィクトーア・フォン・ヴァイツゼカー『自然と精神/出会いと決断 ある医師の回想』のつづきをよむ。
三時間弱読み込み第6章の手前まで進んだが、内容がさっぱり頭に入ってこなかった。
翻訳書は読みにくい。
否。
読みにくすぎる。もはや英語で読んだほうが理解が早いのではないかと思わせるほどだ。
心身二元論の困難に悩んでいることは確認できた。
心の現象は全て物質に還元されるという唯物論は、個人的に証明できるはずはないと考えている。
これは何回かブログで書いたが、全て物資に還元されるということは、換言すれば「私たちは有機体でありながら機械」であることを認めるに等しい。
それが仮に真だとしても、それを証明するのは不可能であるように思われる。
主観的な現象を客観的に記述することの困難さがこの本を読むことによって伝わってくる。
カントの『純粋理性判断』をまず読まなければ恐らくこの本は理解できないと感じた。
つづく