ヴィクトーア・フォン・ヴァイツゼカー『自然と精神/出会いと決断 ある医師の回想』を100項弱まで読む。
圧覚と呼ばれる感覚の閾値可変性について話が進む。
院試の勉強をしていたときに、ヴェーバーの法則などいろいろ覚えたことを懐かしむ。
本書は哲学と医学、心理学の歴史を横断的に学ぶこともできる。
心理学部や哲学科で勉強している方におすすめの本である。
脳みそは年を取ると柔軟性がなくなっていくというのが、なんとなく現代人の感覚ではないだろうか。
しかし、何をもって柔軟性と言えるのか、ここがハッキリしていないようにみえる。
というのも、年を取っても記憶ができないことはないうえ、生涯学習という言葉があるように、人間は常に進化の可能性を秘めている。
年を取ると頑固になる、というのも常識のように社会に浮遊しているが、これも証明されたわけではないように思える。
何をもって頑固というのか。
常識を常に壊しながら、新しいアイデアを創出したいと思う日々である。
つづく