酒井敏『京大的アホがなぜ必要か:カオスな世界の生存戦略』集英社新書(2019年)を読む。
午後は難解な本を読んでバタリとそのまま寝てしまった。
読書はそういう意味でもリラックスできる活動なのだなと実感。
本書では、日本のアカデミックな世界においても「効率」や「すぐに役に立つこと」が求められていると書いてある。
また、国立大学の独立行政法人化によって日本の論文数は失速し、世界シェアは急降下。
僕は過去に、そんな「打算」の精神に怒りを覚えたことがある。
京大はそんななか、最後の砦とされる。
何事にも縛られない「自由な研究」の必要性を著者は訴える。
打算が増えると退廃する。
なぜ気づけない。
官僚は頭が悪いというのが個人的見解である。
勉強ができることや処理速度が速いこと、暗記能力が高いことは本当に「優秀」の条件なのだろうか。
疑問である。
つづく