ベイブレードは駒同士がぶつかり合う。
ところが、駒にはひとつひとつ特徴がある。
例えば「攻撃型」と呼ばれるものは、回転を与えられ放たれると暴君のようにフィールドを駆け巡る。
一方、「守備型」と呼ばれるものは落ち着きがあり、移動範囲が少ない。
大人になってからふと気づいたのが、好奇心の挙動と駒の挙動が似ているというものである。
例えば好奇心旺盛のタイプの人は「攻撃型」の如く、フィールドを物凄いスピードで走り回る。それと同じように、このようなタイプの人は日常の移動範囲も広ければ人脈も広く、ベイブレードでいうならばバチバチと物にぶつかる。
一方、やはり落ち着きのある人は「一点集中型」のごとく、その場、つまり一点にとどまりながら回転をつづける。
最近は専ら読書しかしていないが、ジャンルはバラバラである。
読んでみたい本は毎日微妙に変わる。
その「予測不可能性」とベイブレードがこれから辿る軌道の予測不可能性は全く同じようにみえる。
面白いのが、タイプが同じ駒同士だと闘いが激しくなる。
「守備型」は真ん中にとどまりやすい。そんな駒が二つあれば真ん中でぶつかり合う。
一方、攻撃タイプもバチバチとすぐにぶつかる。
人間も同じなのかもしれない。
つづく