タイトルが浮かばない時はとりあえずこのタイトルでいこうかなと思うところです。
さて、最近の読書体験からひとつ見えてくるものがあったので、少し紹介したいと思います。
社会学者ブルデューは著書『ディスタンクシオン』において、「ハビトゥス」という概念を提唱しました。
本人が無自覚的に行う思考や行動は「階級(≒社会的地位や文化資本)」に左右されるということです。
また、心理学では「スキーマ」という用語があり、これは自己の価値観の軸のようなものです。
つまり、このスキーマが所属する階級によって定まる可能性があるわけです。
心理学は、現時点ではスキーマに関して社会学と横断する研究は進んでいないはずです。
何故このようなことを書くのかというと、ジュンク堂池袋店にてある本を立ち読みしたのですが、人間の能力は思春期にまでにほぼ決まるということが証明されたと書いてあったのです。
もし誤りがあれば訂正致します。
要するに、「蛙の子は蛙」は科学的にも社会学的にも正しい可能性が高いのです。
『この国の不寛容の果てに』においては、28歳までは脳が成長すると話していた方がいたのですが、どのくらいの効果を発揮するのかは不明です。
僕はこれらを黙って見てみぬフリはしたくないところです。
個人的には、あらゆる改革の本質は教育にあるのでは、と思いつつある昨今です。
子供にも格差が開くなんて、僕は黙って見ていられません。
しかし、現実的にどう介入すべきかも見えてこないのも悔しいところです。
これからの時代、「足るを知る」こともある程度は大事になってくるかと思うわけです。
自己啓発は「成長」「可能性」などを謳ってマーケティングしているわけですが、短絡的なことはあまり発信して欲しくないとも個人的には思います。
と、ねちねち考える日々です。
つづく