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読書日記221

ズワルト・シュミッツ『人新世の科学:ニュー・エコロジーがひらく地平』岩波新書(2022年)を読む。

生態学 (エコロジー) によって人は環境を管理することができる」と断言してしまう、ある意味恐ろしい本を見つける。

また、持続可能な経済活動に関する考察のポイントを与えて得ると踏んで、少し嫌悪感を感じつつも読んでみることにした。

 

 

導入部分から少しずつ読み進める。

著者は、自然が与えてくれる「価値」を無償のサービスと位置付け、環境を経済学のアナロジーのように考え、その価値付け等に言及している。

例えば、カナダの広大な森林は膨大な二酸化炭素を吸収する能力があるとして、その価値について力説している。

 

 

また、「蚊を絶滅させてはいけないのか」というある意味恐ろしい問いに対して、「そもそも人間は蚊から何の利益を得ているのだろうか」という視点から物事を考えている。仮に殺傷能力のある薬剤を散布したところで、残留物が土壌に蓄積し、人体へのリスクが懸念される。

 

 

ざっと読んでみたものの、こういう考え方も存在するのだな、という感想を抱いた。

紋切り型のような、教科書に出てくる型通りの情報がないので新鮮である。

 

 

つづく