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読書と哲学がメインです。(毎日更新中)

読書日記135

島義道『人生を<半分>降りる』ちくま文庫

プラトン『メノン』岩波文庫

小林秀雄『人生について』中公文庫

を読む。

 

 

メノンを読んで、知らないことを「知る」ことの不思議さについて思うことがあった。

知らないことが知っていることになる。

0が1になるとは、何を意味するのか。

ソクラテスによれば、知ることは「想起」であるとされる。

つまり、「気がつくこと」に近い。

 

 

僕はこのことと作曲は似ていると感じた。

極端にいえば、曲というものはそれが生み出されるのを待っている。

ピアノが存在した瞬間から、全ての曲が弾かれる余地が発生する。

 

 

本質的には人間が作り出したものではなく、もともと自然界に隠れている。

それを「想起」させたものが曲となる。

 

 

中島氏は50を超えた時にカントの研究をすることに虚しさを覚えた。

ひとつのことに執着することは、他の物事への関心を捨てるに等しい。

そこにつまらなさを感じたそうである。

 

 

パスカルもそれを感じていて、何事にも長ける人間であれ、と『パンセ』に書いた。

 

 

つづく