マルクス・ガブリエルといえば『私は脳ではない』が有名だ。
新実在論を唱える、現代の若き天才哲学者と呼ばれる。
この方と池田晶子氏が共通の考えを持っていることが分かった。
池田氏は深海魚に眼がない生き物がいることを指摘してこう言う。
「光が先にあって、そこから眼が生まれた」
光がない深海には眼が要らない。故に眼がない魚がいても不思議ではない。
この考えを応用させていく。
つまり、先に「考え」があり、「精神」があり、そこから「脳」が生まれた。
この論理構造は決しておかしなものではない。
マルクス・ガブリエルの本は難しくてまだ読めていないが、このことがわかった僕は、彼の本に興味が湧いた。
哲学は独自性が問われるが、こと真理に関してはやはり独特な哲学者といえど同じ「点」を辿るのかもしれない。
つづく