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読書日記108

尾隆佑『ポスト政治の政治理論 : ステークホルダー・デモクラシーを編む』法政大学出版局(2019年)を読む。

今日では行政需要が多様化かつ細分化している状況にあるため、民間会社、非営利組織などと連携して需要を埋め合わせていく行政形態への転換期にある。

コロナ禍では、民間会社がマスクを急いで供給体制を整えるなど、非常時には連携が大切であると思い知らされた。

 

 

貧困問題に関してはNPOを中心として、支援団体が活躍した。

そういう時代においてガバナンス自体をガバナンスするという、「メタ・ガバナンス」なるものが研究の対象となっている。

 

 

また、本書の導入部分ではポピュリズムについて言及されている。

本書では、ポピュリズムには刹那的で排他性のある定型を持たない性質があり、野党にとどまる限りにおいては一定の効果はあるものの、政治システムの機能回復を持続的に担いうるものではないと指摘されている。

 

 

政治理論に関する本をいくつか読んできたが、ここまで来て前提となっているものは大方一致していると感じる。

そして政治理論もまた細分化している。

 

 

僕は学問全体を俯瞰してみると、どこの分野においても細分化というものは認められる。

それが意味するものとはなにか。

また、細分化が普遍的な現象であるならば、何かの原理が相似しているとも感じる。

目には見えない、強力な原理があるのではないか。

つづく