こちらを読み進める。(終わる気がしない)
議論の出発の仕方、それは正しい質問の設定である。
1、「なぜ平等でなければならないのか」
2、「何の平等か」
センによれば、2をうまく論じることができれば、1をわざわざ掘り下げることはあまり意味がないとする。
あらゆる政治哲学者は、必ず何らかの平等を論じており、その性質を見定めることが肝であるとした。
ロールズ・・・自由の平等、「基本財」における分配の平等
ドゥオーキン・・資源の平等
ノージック・・・権利の平等
ある平等を達成すると、また別の「何か」が不平等になる。
まずはその相互関係を突き詰めなければならない。
かくして、「平等」という概念は錯綜しており、言葉そのものが実は曖昧で有害ですらあることを示す。
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僕はここまで読んで、適切な質問の設定の大切さを学んだ。
質の悪い質問には質の悪い答えが返ってくることが往々にしてある。
質問を練ることそのものが仕事の人もいる。
問いという、深淵なる世界に溶け込んだ気分だ。
つづく