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三浦瑠麗『日本の分断 私たちの民主主義の未来について』文春新書(2021年)読了

ちらのつづきを読み進めた。

 

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

この本は薄いものの、多角的かつ抽象度が高く、後半では議論が錯綜状態にも見えるほど、やや難解な本であった。

それでもなんとか重要な部分だけは汲み取れたように思う。

 

日本は先進国のなかでも、例外的にポピュリズムから免れていると著者はみる。

 

 

それは前半部分に提示された国民の投票行動を、アメリカと日本で比較することで、日本の政党にはイデオロギー性が弱いため、「自民VS民主」の二項対立がアメリカの「共和VS民主」のそれとは異質なものであり、「人物>政策」というポピュリズムの典型的な例には当てはまらないからとする。

 

 

 

そして日本は、政策を「誰が」掲げるかよりも、「どんな政策」を掲げるか、のほうが投票に影響を与える。つまり、日本の国民は政党ではなく政策の「中身」のほうが投票を左右される。それは三浦氏のデータからも妥当性が強い。

 

 

本書ではこの議論を昨今の事例や過去の動きを見ながら、三浦氏が持論を展開してくスタイルである。しかしながら、自身の予備知識不足なのか、それとも読解力不足なのか、なかなか整理がつかないまま読み終えることになる。

 

 

知識を蓄えた上でもう一度トライしてみたいと思う。

「本には読む順番がある」と斎藤孝氏は言っているが、もしかするとこの本にはそれが言えるかもしれない。

つづく