本日より、グレーバーの『負債論』を読み進めていく。
このグレーバーといえば、2020年に岩波書店から出版された『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』が有名だ。
その解説書にあたる、講談社新書のものは以前に書評を書いた。
今日はまず第一章から読み進めた。全部で12章ある。
地道に読み進めていきたい。
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本書によれば、マダガスカルやフィリピン等の第三世界がいまだに負債を先進国に返済し続けていることが書いてある。
しかし、グレーバーによれば、勝手に侵略し植民地化した側、つまり先進国にもその代償を追うべきであると書いてある。
つまりは、暴力によって侵略行為と理不尽な負債を正当化しているというのである。
さらに、それが「モラル」という規範によって覆い隠されている。
本書は「何故借金は返さなければならないのか?」
という問いを暴力や人類史の観点から掘り下げていくものである。
第一章を端的にまとめれば以上になる。
道徳心が暴力によって操られているということだろう。
この本をどうしても読みたくなった。
つづく