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読書と哲学がメインです。(毎日更新中)

読書日記31

ダム・プシェヴォルスキ『それでも選挙に行く理由』白水社2021年

仲正昌樹『カールシュミット入門講義』作品社2013年

この2冊を同時に読む。

 

 

この二冊を読み進めて思うことがある。

アクセル・ホネット『再配分か承認か?』において、フレイザーは再配分と承認の両方を、独立的なものとして扱い、2つ同時に達成することは重要だとして、現実的な理論を唱えた。

ホネットの理論はこれから確認したいところではあるものの、上野千鶴子氏の「意識は現実 (僕の解釈では制度、法的なもの) から変わる」という発言を鑑みれば、フレイザーに軍配があがりそうな気もする。(ホネット氏の思想はややこしすぎるがゆえに、最近懐疑的になりつつある)

啓発活動の無意味さというものは、現実的にも妥当性があると考えられる。

 

 

シュミット氏の制度主義に一定の説得力を僕は感じる。

というのも、人というものはだいたい皆同じようなもので、制度や法が強力である限り、秩序は保たれるという僕の主観的な直感があるからである。

上野氏のジェンダー論を読むとそんな気がしてくるのである。

 

 

政治哲学は奥が深いからこそ読みごたえがある。

難しい問題にたいして、僕は直感ベースで何らかの仮説を立て、それが通用するかどうかを読書の中で試すのが楽しい。

つづく