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読書日記20

崎弘樹『政策起業家』ちくま新書2022年

を読む。

 

 

NPO法人フローレンスという、保育関係の事業を立ち上げた駒崎氏の本である。

僕はまずタイトルに惹かれた。初めて聞く言葉であった。

読み進めると、少しずつどんな人なのかが分かってくる。

 

 

保育関係のお話は、これまでTwitterで何度も話題になってきた。

現場で何が起きているのか、僕には子供がいないのでよく分からなかった。

これも法整備のお話に繋がっているみたいである。

 

 

著者の発言によって、アン○○マンショー(小麦粉で作られるヒーロー)に税金800万円を投入していた無駄な企画がストップになった。

それを見ていた官僚が著者を絶賛する。

「(これからは)民営化にし、競争をさせて無駄なコストを削らないといけないんです」

 

 

しかし、ここに僕は違和感を持った。

これは、端的に言えば「丸投げ」であって、「思考停止」ではないのかと。

民営化によって副次的に発生する問題も看過できない。

 

 

 

僕は官僚という組織に関心が出てくる。

確かに民営化も必要なのかもしれないが、それではいったい何のための公務員なのか。

ここは官僚の組織構造に欠陥があるかもしれない。

僕はイラっとした。

業務が長時間化して、家で勉強する時間がないのだろうか。官僚も勉強していかないといけないのでは。しかし実態が分からない。僕は官僚の気持ちを汲めない。

 

 

と思いながら読み進める今日この頃であった。

つづく