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自我・恋愛・資本主義及びフラクタル構造

こちらのつづきである

 

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参考文献:モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへーー世界の再魔術化』文藝春秋2019年

 

 

僕は、ネオリベと婚活について何回か書いてきた。

 

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改めて思う。

「恋愛市場」と言われるくらい、恋愛が資本主義化しているように思えるのである。

「優良物件」という言葉もそうである。

 

 

また、富が富を生み、格差を作り出す様が、モテる人がとことんモテていくという構造とそっくりなのである。

これは、そもそも出発点は自我ではないのか、というのが今回の新たな着想である。

 

 

参考文献として読んでみた本書は、近代以前の物事の認識の仕方と現代のそれと比較する内容となっている。

 

 

自我の結晶化というものを、フロイトは近代以前のものを参照しながら理論を構築したとされる。そして、それが先天的かどうかが論点であるとされる。

これが仮に先天的ではないとするならば、自我は文化の産物に過ぎないのでは、と本書では書かれているが、僕はもう認めても良いのではないのか、と直感で思う。

 

 

本書も後半にさしかかってきたので、読了したあとに僕なりの結論を書きたい。

つづく