こちらの記事を統合してみたい
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目に見えないものが積分によって可視化された。
また、「考えるヒント33」の記事において、「一色に見える」ことと「一色である」ことは必ずしも一致しないと書いた。
一色に見えるというのは、つまりは部分的には「目に見えない」ものが存在することをも意味すると考えられる。
例えば物理では、瞬間の速度は微分法によって求める。
どの程度物体が運動したのかは、積分によって求めることができる。
つまり、ここでもやはり、積分は目に見えないものを可視化する力があるのだとわかる。
「物事を広い視野で見よ」
現に、経済学でも積分は使われているではないか。
これはつまり、なにかを可視化するプロセスではないだろうか。
(経済学に関して勉強不足なのであくまで推測)
ここで数理の効用というものが見えてきたように思う。
数学は単なる記号遊びではない。
見えないものを見えるようにする、つまりは曖昧なものとして現前する現象の「解像度」を上げていく営みである。
つづく