実名は伏せる。
僕は僕なりに、数十名の作家がそれぞれどのように本を出していっているのかを4、5年追っている。
そしてわかったことを少しだけ書き残す。
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・最先端のサイエンスを追えない作家には知性が欠ける
男性作家T氏の本は常に最先端の科学や社会の流れに則したものである。
僕は他の本で追っているので、内容が被りすぎてあまり参考にはならないものの、忙しくて時間のない人には安くて質の良い情報を提供しているのだから評価されるべきである。
一方で、独自の思想を持って一貫した主張をし続ける作家も存在する。
一貫性は大事である。
ところが、統計と同じで、確かに嘘はついていないんだな、と信頼できるものはあるものの、それが真であるかどうかは全くの別問題である。
これが要するに「妥当性」に欠ける原因となる。
「○○は遺伝で決まる」という文章を読んだとき、「ああ、この人はもう勉強を止めたんだな」と感じる。
これは知性に欠けると僕は判断する。
・同じような内容を書き続ける作家
これも一貫性はあるように見える。
ところが、女性作家のS氏はいつもサラリーマンを皮肉るような内容で溢れている。
僕は5冊ほど買ってきたが、ほとんど同じような内容である。
もちろん、多少は社会の流れに則して物事を見ているものの、この人は何かにとらわれているようにみえる。
需要があれば売れるので、生き残っているということは、時代が求めている証である。
ただ、僕からすればその人の本はただ消費財として存在しているように見える。
多読すれば見えることもある。
つづく