ボルヘスは面白い答えを返す。
「では、コーヒーの味は何の役に立つのか?私たちは何の役に立つのか?」
(『記憶の図書館』国書刊行会より)
僕は、この質問についてもう少し考えてみた。
文化的側面を除いても、間接的には商業的に役立っている。
そもそも、書店の売り上げのなかに詩は含まれる。
また、僕は過去に「やりたいことは複合的」と書いた。
結論を言えば、書店の売り上げを除いても間接的に詩は商業的にも貢献している。
人は何のためにカフェに行くのだろうか。
カフェではいろんなことができる。
コーヒーを飲みながら読書する人は多い。
ある視点から見れば、「読書」が売り上げに貢献しているとみなせる。
というのも、僕は読書を家でするよりかは、カフェでするほうが好きであり、そういう人は少なからずいる。
これもアフォーダンスの一種だろう。
つまりは、ある側面では詩が売り上げに貢献する環境を与えているのである。
ここまで考えても尚、詩が何の役に立つのかと考える人がいれば、おそらく想像力が足りないと僕は思う。
つづく