何事も理論と実践がある。
概ね、意味付けは実践においてなされる。
例えば、心理学には多様な理論がある。
「ストループ効果」のように、実験(≒実践)で確認され、確かな根拠が揃うと「~効果、~理論」と名付けられる。
芸術にも同じような事が見受けられる。
遠近法が代表だろう。
それをもっと広い視野、抽象的にみていけば「行動主義」「実証主義」「リアリズム」と名付けられていく。
名付けには当然、意味が伴う。
今挙げた固有名詞は辞書で必ず意味とセットで並んでいる。
さらに広い視野でみていくと、もう名もない世界になる。
地球が太陽系に、太陽が銀河系に属しているように、背後には巨大な何かが隠れている。
その先端にいるのが数学だと僕はみている。
今はただの数字、記号の羅列でしかない最新の理論も、いつかは名前がつくかもしれない。
人間の精神、意識も今のところ、実証的に示されていくと思われる。
僕は、意味は後に来るものだと考える。
つまりは、宇宙のように空間が膨張し続けるように、意味も広がり続けている。
意味の射程距離。
つづく