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自己犠牲と道徳について

自分を犠牲にすることは、自分を大事にすることなのだろうか。

自分を犠牲にしてまで相手に尽くすことは何を意味するのか。

 

 

身近な例を考える。

自分を犠牲にしながら介護をし続けるパターンを考える。

ヤングケアラーという問題がある。

学生が介護に時間を取られ、学業が進まないという問題である。

 

 

自己犠牲が美徳と考えるならば、学業をおろそかにしても良いという発想になる。

しかし、普通に考えれば学業をおろそかにしても良いという意見は少ないだろう。

したがって、自己犠牲には疑問点が残る。

 

 

献身と自己犠牲の違いを明らかにしていきたい。

自己犠牲はどう考えても自分を「大事」にしてはいない。

献身は確立された自己があって成り立つものではないだろうか。

 

 

学業をおろそかにして欲しくないと、親は普通思うだろう。

従って道徳的に考えると、介護によって学業が進まないことは問題にされるべきである。

つづく