久々に新書を読んでみた。
以下、内容と感想をざっくりとまとめたい。
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[内容]
現役浦高生とその母親に対して、OBである元外交官の佐藤優氏が「真のエリート」になるにはどうしたらいいのか、というテーマの講演をまとめたものとなっている。
佐藤優氏によれば、
人間力 ≒ 総合知
ということであった。
話は、「総合知」とはなにか、それを会得するにはどうすればいいのか、というテーマで進む。
大事な力は以下であるとされる。
・英検準一級以上の英語力
・数Ⅲまでの数学力
・論理的思考能力
・哲学史等の教養
僕の記憶では、上智大学の英文科に受かるレベルと準1級に受かるレベルはほぼ同じと記憶している。
また、世界標準ではTOEFLよりもIELTSのほうが一般的であるというお話であった。
佐藤優氏によれば、準1級を取ったあとにIELTSを取るように、とのことであった。
近年、とりあえず名のある大学に入ればよい、ということで入りやすい「文系」を選択する人が、高校で数Ⅲをやらずに卒業しているために、社会人になってから「偏微分」が理解できず、経済学が理解できていない人がいる、と佐藤優氏は言う。
僕の記憶では、数Ⅲは極限と微分積分の応用に入っていく。であるので、いきなり大学数学の偏微分をやるのは確かに難しいと考えられる。
論理的思考能力は数Ⅱ、数Bまでに基礎は学べるとする。
その後はヴィトゲンシュタインの論理実証主義や分析哲学を学んでいかないと、英米のディベートにはついていけない、とのこと。
というのも、考え方の「鋳型」が頭に入っていないと、外国人を相手にする際に、「彼はどんな考え方に基づいてお話を展開しているのか」ということがわからずに、相手の意図を汲めない恐れがあるからだとする。
ドイツでは哲学史は教育に組み込まれているとのこと。
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[感想]
もちろん僕はエリートには100%なれないので、読み物として楽しませていただいた。
というのも、世界の最先端で活躍している人はどうやって勉強しているのかは、定期的に確認したくなるからである。
僕もこの2年間、哲学史や文学を読み込んだため、佐藤優氏の話がすんなり頭に入った。
彼の話を読むと、やはりかなりの本を読み込んでいる様子がうかがえた。
知っている本の紹介もあれば、知らないような本の紹介も多数見受けられた。
おそらく僕の10倍以上は軽く越えているだろう。とても敵わない。
しかし、一方で、まだまだ読みが足りないな、と思う瞬間でもあった。
学ぶことは楽しい。
こうしてブログでアウトプットすることも、もはや習慣になっている。
これからもいろいろ学んでいきたいと思う今日この頃だ。
つづく