参考文献:ナーブルスィー『神秘哲学集成』作品社2018年
まだ数十ページしか読んでいないものの、言語、存在論、宗派に関する考察がなされる本書はとても読み応えがある。
"私的言語の不可能性を論じたのはヴィトゲンシュタインであったが、言語は社会的存在、類的存在として個人に先在する。"P16
ヴィトゲンシュタインといえば、「語り得ないものには沈黙せよ」という言葉が有名だ。
僕が言語学に注目する理由は、『14歳からの哲学』で有名な、池田晶子さんの言葉が心に刻まれているからである。
「人間は言葉でできているんだ。」
池田晶子さんは、言葉を大事にしないこと、すなわちそれは「自分」を駄目にすると説いた。
僕はその言説、人間の自我について社会学、思想、歴史、心理学、行動分析学、進化論、栄養学など、様々な領域から確かめようとした。
それは今も続いていて、やはり人間の自我は「何か」に突き動かされていることだけは確かだと確信している。
つまりは、「意識があるから自分で自分をコントロールしている」つもりになっているかもしろないということである。
自分が支配されている、という暴論を唱えるつもりはないが、やはり言語は面白い。
過去に、言葉についていろいろ書いた。
これからも書き続けるだろう。
つづく