生命はエントロピーに抗う存在、と書いてあったのを思い出した。
つまりは、「欲」そのもの(マズローの考え方に準ずる)を満たすことで「生」を繋ぐ人間からして、「欲」は「エントロピーの減少(増大の反対という意味で)」に向かうものと考えられる。
「無欲」とは、すなわち「死」である。
本能レベルで欲のない生命体(つまりは呼吸すらしない)はない。
しかしながら、宇宙レベルでエントロピーは常に増大する。(現代物理学における基本的な理論に準じて)
欲はエントロピー減少。
では、欲をコントロールする「意思」はどうか。
生命体にとって、自然の力(エントロピーの法則)に抗うことが「生」であるとすれば、生命にとっての「安定」とは基本的にエントロピーの減少を意味すると僕は考える。
欲は生命にとって「安定」に向かうもの。
意思(≒理性)はその欲に抵抗するもの。
つまりは、理性はエントロピー増大に従っているように思えてくる。
もしくは、エントロピー増大⇒減少の判定を下す者。
希少性とは何だろう。
希少性とは、いかに消費者の意思を崩すか、そういうものであるとするならば、
希少性は生命を安定に向かわせる存在とすら思えてくる。
理性は自然的。
希少性は不自然的。
また考えてみたい。
つづく