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希少性・価値・エントロピー再考

 

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

生命はエントロピーに抗う存在、と書いてあったのを思い出した。

つまりは、「欲」そのもの(マズローの考え方に準ずる)を満たすことで「生」を繋ぐ人間からして、「欲」は「エントロピーの減少(増大の反対という意味で)」に向かうものと考えられる。

 

 

 

「無欲」とは、すなわち「死」である。

本能レベルで欲のない生命体(つまりは呼吸すらしない)はない。

 

 

しかしながら、宇宙レベルでエントロピーは常に増大する。(現代物理学における基本的な理論に準じて)

 

 

 

欲はエントロピー減少。

では、欲をコントロールする「意思」はどうか。

 

 

生命体にとって、自然の力(エントロピーの法則)に抗うことが「生」であるとすれば、生命にとっての「安定」とは基本的にエントロピーの減少を意味すると僕は考える。

 

欲は生命にとって「安定」に向かうもの。

意思(≒理性)はその欲に抵抗するもの。

 

 

つまりは、理性はエントロピー増大に従っているように思えてくる。

もしくは、エントロピー増大⇒減少の判定を下す者。

 

 

希少性とは何だろう。

希少性とは、いかに消費者の意思を崩すか、そういうものであるとするならば、

希少性は生命を安定に向かわせる存在とすら思えてくる。

 

 

理性は自然的。

希少性は不自然的。

 

 

また考えてみたい。

つづく