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複数観衆問題。均質>局在

ペルソナという言葉があります。




端的に言えば、人は会社や友人関係において、それぞれの領域ごとに「様々なキャラクター」を演じているというお話です。





ただ、ペルソナには欠点がありまして、、、





自己呈示(私はこういう人間です、と伝えて相手にプライバシーの一部を開示すること)には、場面ごとに強弱があるわけです。





「会社」と「友人」では、おそらくプライバシーの開示度は違います。




それがゆえに、「複数観衆問題」にぶち当たる訳です。




端的に言えば、自分含めて3人いる場面で、BさんとCさんに、「同じ情報」を伝えると「自分に不利」になる時がある訳です。




例)
親と恋人がいる。
恋人には「毎日本を読んでる」と言い続けてる。
親は自分の全て(実は本は読まない)を知っている。




そんな時に、
恋人「最近読んだ本は何かおすすめある?」
と言われて、
「○○かな」
と言うと、
親「え、あんた本読むの?」
となってその後弁明に疲れることになります。





情報の開示、自己呈示は均質的にしたほうが、あとあと楽ですよ、というお話でした。
つづく

追記 :
挙げた例は「嘘」があるので自己呈示とは厳密には言えませんが、分かりやすい例がみつからなかったので、そうなってしまいました。