弁論術が人を騙す技術で結論が出た。
現代では「論破」という言葉がある。
厳密には弁論術とは思えない。
論破の性質を調べる。
この記事では論破術と呼ぶことにする。
論破術とは何に関する技術であるか。
僕が導きだした論破術には2つの性質がある。
・合理性を調べる技術
・自分の言説を正当化する技術
後者は弁論術で間違いない。前者はどうだろうか。
問題は論破する者の目的である。
議論は、矛盾のあることを言われたり、話が逸れることがある。
論破する者は、正しい仕方で、正しく議論する。要するに合理性を追及し、正しく結論を導きたいのである。
論破された相手は否定された気になり感情的になるが、議論に欠陥があれば修正を行うのは当然である。
つまり、前者は道理にかなった、必要な人材である。後者はただの不正を行う人間である。
ここで結論が出ると思われる。
すなわち、
論破を正しい仕方で行う者は合理性を追及する。
論破を不正な仕方で行う者は人を騙す。
これが論破の性質ではないだろうか。