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多様性という言葉の罠。アイデンティティとは行動で決まる。

となりの人と遺伝子は99.9パーセント一致するらしい。

0.0何パーセントかの差異によって個性が生まれるのだとか。

 

果たして本当なのだろうか。もちろん生理学的な意味ではなくて。

 

地球に山田太郎君が30億人いて、山田花子さんが30億人いるとする。

みんな均一で気持ちが悪いと思うだろうか?

否。

 

まず、行動が全て一致するという人間のペアは存在しない。

鏡のように、何もかも同じように行動できるはずはない。

既に差異が生まれている。

 

鉄道を運転する太郎君。飛行機を運転する花子さん。

買い物をする太郎君。銀行員の花子さん。

 

ようするに、行動がアイデンティティを決めるのだ。

個性とはそういうものではないだろうか。

もちろん髪型を変えたりすれば差異は生まれる。

整形で顔に差異を与えることもできる。

 

この例を参考にすれば、多様性というものが、必ずしもその人の生まれ持ったものだということではないことがわかる。