こんばんは
今回は本の中の世界についてです。
バルザックという有名な作家がいます。
最初は全く売れず、偽名を使ってひそひそ書き続けてようやく花が開いたという作家らしいのです。こういう話を聞くとちょっとした好感が持てます。
彼は「人物再登場法」というのを編み出しました。
『ゴリオ爺さん』を機に、過去の小説で登場した人物を別の小説でも登場させるのです。
僕の好きな『FINAL FANTAZY』シリーズでいうと、8のなかで、5のギルガメッシュというキャラクターが出たり、9のなかで7のクラウドという主人公を想起させるセリフが出たりします。こういうところにファンはビビッときますよね。
バルザックという作家はそれを小説で再現しているのです。
そういう意味で、僕は書物の中、つまり本という名の世界があるのだと思います。
いろんな本に手をつけると、「あ、この人知ってる。」と発見することが多くなりました。
小林秀雄?誰それ?なんて言っていた頃もありましたが、ベルクソンという哲学者と小林さんには繋がりがあったり、そんな小林さんが後で偉大な人だとわかり、小林秀雄賞なんてものもあったりすることがわかりました。
僕は多読をすすめます。
1冊1冊、ちまちま読むと言う事は、ある意味で、本の中の世界で、ひとつの街にとどまっているようなものです。
多読という行為は冒険に近いのだと思います。
ドラクエでいうとルーラです。
どんな世界が貴方を待っているのか、わくわくしませんか。