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個性という幻想。

あいつは変なやつだ。
あいつ、とは個性的な人なのだろうか。

よく考えると、集合の話になると思われる。
ある概念を人は持っていて、その概念の対象から外れる人間を個性と呼ぶ傾向にあると思われる。

個性的な服。
これも、平均的な日本人の服という概念のようなものがあって、それに外れる人間は個性的と呼ばれる。

つまり。
日本人は個性と少数について、ある程度同じものとみなしている。


しかし。
「我が子の個性を大切にしたい。」
この言葉には少数の概念はない。

個性という言葉も、ヤバいという言葉のように文脈によって意味が変わらないか。


日本人の語彙力について思うことは、この現象について自覚しているかどうかということだ。