我々にはバイアスがある。そのひとつが、「奇跡」についてだ。
地球という奇跡。日本に生まれた奇跡。
だが、冷静になって考えてみる。
世界は「無」でなければいけないのか?
なぜ「存在」は問われる対象になるのか?
現存在とか、存在了解とか、いろいろ調べた。
存在について、相当な執念があったのは間違いない。
そして、僕は彼の思想の1パーセントも理解できないのは認める。
だから僕は考える。
存在と確率について。
確率と出来事について。
人は「理由」を欲しがる生き物ではないだろうか。
存在する理由。
戦争が起こった理由。
理由とは、情報でもある。
人は情報がないと不安になる。
そして人は不安を恐れる。不安によって精神が安定しなくなる。神経症。
欲求について考える。
欲求が満たされなければ、死ぬ。
生物にとって、死ぬことは生物でなくなることを意味する。
「食べる」欲求があることは、死を避けるため。つまり、生物である限り生物でなくなることを避けようとするのは自明だ。
存在への問いとは、欲求だと僕は考える。高次の欲求。
『マズローの心理学』によれば、人は欲求が満たされると欲求のレベルが上がっていくという。存在への問いとはただの欲求に過ぎない。
わかることはただひとつ。人間の欲求に終わりはない。