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『バカの壁』再読その2 需要を満たしたからといって社会貢献になるとは限らない

芋堀をしよう!

わー楽しい。

・・・・しかしそこには、芋堀を楽にできるようにと、一度掘ってから土を再度入れてやわらかくされた人工的な自然があった・・・・

 

教育の大問題、けしからん。養老さんおこ。

東京大学医学生も、人工的な環境に毒され、想像力が欠如。2つある頭蓋骨の違いを質問され「こっちが重そうです」。けしからん、養老さんおこ。

というような本である。

 

僕はやっぱり、需要を満たせば社会貢献になる、というのは変だと思う。

アダムスミスさんはとにかく需要を満たしまくれと言った。でもマルクスさん論理的にそれを否定した。

マルクスさんは万能に見えたがソビエト崩壊によって失敗した。現代の経済は複雑すぎるから、多分答えはない。でも僕は需要には疑問だ。

 

供給する者は「お客様が待っているので」と必ず言う。なんでも供給すればいいのか?だから金儲けは嫌なんだ。

 

例えばVR。これはある意味負の遺産になりそうだ。

確かに面白い。面白かった。ただ・・・慣れる。人は飽きるものだ。

 

VRで○○を体験しよう。確かに面白いかもしれない・・・・

なぜ仮想現実が必要なのだろう?仮想現実などなくても太古から人は生きていたんだ・・・・

つまり・・・人は暇になったんだ。

娯楽の需要とは、暇の副作用だ。

 

本書では、24時間営業についても批判している。

「人は身体というものを無視するようになった。」とのこと。

自然に触れることの重要さを訴えている。

 

VRはどう考えても人工物だ。虚像。

VRの体験は・・・現実ではない・・・

性行為が仮想化しつつある。

これは・・・間違いなく人口減少を加速させる。

財政破綻。国の崩壊。アナーキー

 

 

問題は・・・

VRに囲まれて育った子供がお偉いさんになる時だ。

人間よ・・・人は馬鹿ではないはずだ・・・

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