テーマがいろいろありまして、
・約束について
・ケチについて
・ウソについて・・・etc
中でも「悪徳について」が一番面白かったです。なので一部紹介します。
”沢山の悪徳を持て”
”私の皆さんに忠告したいことは、不道徳を一つだけ持っていると危ない、できるだけ沢山持って、その間のバランスを取るべきだ、ということです。”
例えば、純情な青年が彼女に裏切られた時、感情を抑えきれなくなり暴力をするとします。このような犯罪は、悪徳をもう少し持つことで防げるという論理です。別に2,3人の女性が彼にいたとしたら、「まいっか」で終わるからです。
これは倫理学に近いものがありますね。
トロッコの方向を変えて7人を助けるのか、変えないで7人を犠牲にするか。
そういう話だと思います。
考えさせられる本です。倫理学が好きな方は面白いと感じるでしょう。
ちなみにトロッコの話は『これからの「正義」の話をしよう』に載ってます。
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