悲しきかな。
心理カウンセラーをうたう本やブロガー、メールマガジン等が増えている印象があります。にもかかわらず、個人的には自殺者も精神病患者も救われないと考えます。人を救う人を増やすのではなく、救えるシステムを増やすしか道はないと思います。
精神科医ですら、「もうなってしまった人」しか本格的に治療行為はできないのです。精神科の病院で働いていた僕の印象です。
「鬱病」以外にも、基本的に医者は「もうなってしまった人」にしか治療行為はしません。それが医療の現実なのです。
最近は予防医学という概念が認知されてきたように感じます。また、大手グループの医療法人ではそれに力を注ぎ始めています。
予防することによって、日本の医療費を抑えることができるというメリットがあります。本来であれば鬱病もその対象であるべきなのです。
でも医者はそれを考えることが主な仕事ではないように感じます。あくまで治療するのが医者。社会のシステムを構築するのは政治家や学者、官僚の仕事だと思います。
僕は何が言いたいのか。
今挙げた人たちは基本的に社会的「強者」です。
精神科にかかる人たちは社会的「弱者」が多いように感じます。(プライバシーのため詳細に公表できないが、カルテを見ると収入が多い人はほとんどいない)
強者が弱者を理解できるのか。
あまりそうは思いませんね。
裏と表が一体化できないように、強者と弱者も一体化できないと思います。
それなら、弱者は弱者なりに戦略を考えたい。そう思います。
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