男性が女性を好きになることとは、その女性を所有したいと思うことである。
何言っているのかよくわからないという方はオーストラリアの映画である『ピアノレッスン』を鑑賞することを勧める。
私の女性に対する所有欲は小学生のころから始まっていた。
バレンタインでチョコをくれる女の子には興味がなく、自分に好意を持っていない女の子を好きになる。こんなことしょっちゅうあった。
所有欲は満たされると消える。何故かはわからないが、経験上そうなっている。
大人になれば、セックスをすることで所有欲は消える。そのあとは何も残らない。
じゃあ、何故恋愛は不可能なのか。
10を3で割り切れないことと似ている気がする。
何故割れないのか。割れないからだ。
何故恋愛は不可能なのか。所有欲はある時とない時が同時に存在しえないからだ。
所有欲がない時はその異性に興味を持てない。ある時は興味がある。
ただそれだけなのだ。難しいことはない。「ある」と「なし」は同時に存在できないのだ。「表」と「裏」が同時に見えないように。
『恋愛の不可能性について』という本があるけれども、難しくて理解できなかったが、まあ恋愛とは複雑な営みであることに違いはない。
余談。
女性は恋愛を上書きし、男性はフォルダー保存をするらしい。
それは。「過ぎたこと」における話。
「今」を考えると、
女性はどうなのかよくわからないけど、男性も上書きであることに違いはない。Bよりさらに可愛いAが現れたら、Bに対する所有欲はなくなる。男は進行形に関しては上書きするタイプで間違いない。
20代で恋愛を知り尽くした。自負はある。
残念ながら、情熱は打算に負ける。納得できなのであれば、橋本治氏の『黄金夜界』を読むことを勧める。読了してもまだ同じことが言えるのであれば、私に反論していただくことを願う。
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