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読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

自殺未遂をした方とのお話。精神医療の限界とは。

Aさんがいます。

Aさんは自殺未遂をしたものの、完治しました。

ところが、今も死にたいと言い、でも苦しいのは嫌だと言います。

 

いろいろと話を聞きました。すると、問題点が見えます。

・入院が怖い(1度入院の経験あり)

・Aさんは医者と真剣に話をしない。

・家族に理解がない。

・拒食気味。

・福祉を利用していない、知識が無い。

overdose が見られる。(薬の過剰摂取)

 

僕は非常に悔しかったです。

なぜ食べないのか、理由を聞くと「太りたくない」の一点張り。

「じゃあ外見を気にしているの?」

「そういう訳ではない」

僕は、普段から彼女は嘘をついているのだと感じました。

嘘はついていないとしても、話に矛盾が多いのだとわかります。

 

この地球に自ら命を絶とうとする生物がいるでしょうか。

僕は、”何か”がAさんを死にたいと”思わせている”としか思えないのです。

 

僕はその何かを真剣に探しました。

自殺未遂の原因を2つに絞りました。

1.自分は生きる価値がないという強い罪悪感に精神を病んでいる。

2.生きるのが辛すぎて楽になりたい。

 

1が強いために、日常生活がつらい、だから2になる。そう考えました。

次に考えないといけないのは、なぜ生きる価値がないと思ってしまうのか。

 

「痩せたい」

この言葉を聞く限り、彼女は容姿を気にしています。ではなぜなぜ容姿を気にするのか。話を聞く限りでは、好きな男性と一緒にいたいから、と推察されます。彼女は体重が40程度でないとダメであって、下がると喜ぶみたいです。これが拒食症の原因かと思われます。彼女は自殺未遂で入院し、45キロに戻ったのにもかかわらず、また40に戻ってしまいます。これは健康よりも容姿を気にしているからと思われます。

 

今はほとんど食べられないものの、薬の摂取やゼリーの摂取でなんとか体重をキープしているとのことです。でもoverdoseは絶対に良くないと思います。なぜそうするかと聞くと、薬が足りないと言います。法律で処方できる量に制限があるのです。でもおかしいと思いました。薬が足りないというより、薬が間違っているのでは。入院が怖く、彼女は医者との診察でごまかしているみたいです。

 

そこはお医者さんでも見抜けないのですか。それが精神科の限界ですか。

 

本当、悔しいです。薬をいっぱい飲むのは、「安心するため」と言います。

どう考えても普通ではないです。「眠気」を求めて市販の副作用の出やすい薬を飲む始末です。

 

悔しいです。今日はさすがの僕も冷静ではいられません。本当に悔しいです。これでひとつの命が絶ってしまったら、これは精神医療の敗北じゃありませんか。何が先進国日本ですよ。

 

僕なりにアドバイスをしました。

・必ず先生に正直に言うこと。

overdoseを止めること。

・入院は強制することはできないと。(厳密には違いますが)

・つらいときは福祉に頼ること。

 

・・・・それでも彼女は浮かない顔でした。

この空の美しさもわからないくらい彼女を病ませてしまった罪は大きすぎる・・・・