はてなブログ大学文学部

読書と哲学がメインです。(毎日更新中)

『承認をめぐる闘争』読解

ヘーゲル『実践哲学』の導入部分から

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回は『人倫の体系』と『精神現象学』との関係性についてまとめた。 ヘーゲルはイェーナ期においてフィヒテ、ホッブズ、シェリングの哲学から吸収しつつ独自に解釈し直す方法で、1807年に『精神現象学』を発表…

ヘーゲル『実践哲学』までのまとめ

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回をざっくりまとめると、ヘーゲルは承認形成には3つの過程があるとした。 家庭において自己形成・自立へ経て、所有権の闘争、名誉をめぐる闘争の3段階からなるとした。 つづきを書いていく。 ーーーーーーー…

承認形成の3つの過程

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回をざっくりまとめると、ヘーゲルは、マキャベリやホッブズが前提とした社会存在に異を唱えた。 彼らは「原子論」的な人間観を想定しており、つまりは人間の本性を「自己中心的」であると「単純化」すること…

原初的な闘争モデルの再解釈

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回をざっくりまとめると、ヘーゲルは、マキャベリとホッブズが想定した人間社会を「無機的 = フィクション」として、実体とは違うと考えた。 人間の本性は「非人倫的な統計」とヘーゲルは考え、彼らの想定した…

『承認をめぐる闘争』読解 導入部分

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com さっそく本題に入る。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 別の記事に書いた通り、ここで書いていく「承認」とはマズローの「承認欲求」のお話ではなく、ヘーゲル『精神現象学』…

『承認をめぐる闘争』を先に読解します

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com ホネットの反論を要約しようと頑張って読んだものの、 先に、 『承認をめぐる闘争』を読んでおかないと理解不可能と判断しました。 というのも、『再配分か承認か?』は、『承認をめぐる闘争』よりもあとに発行…