はてなブログ大学文学部

読書と哲学がメインです。(毎日更新中)

『再配分か承認か?』読解

ホネットの反論まで

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回をざっくりまとめると、 「平等の参加」が前提となる議論において、社会的コンフリクト(争い)が発生する原因を特定するための基準として、変数をしっかりと見定めることが重要だと述べた。 変数は多様であり…

肯定的是正アプローチの可能性

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 議論は相変わらず複雑であり、まとまりに欠けるところもあるが、最後までやり通したい。60点を狙うつもりでやっていく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 前回をざっくりま…

経済再構築と討論に関する考察

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.co 前回をまとめる。 資本主義以前の社会構造においては、社会的地位の秩序がそのまま経済構造に影響を与える世界であったが、現代はそうはなっていないとフレイザーは述べた。 現実では、社会的地位がそのまま経済…

承認なくして再配分なし

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回までで、「承認の要求」に対する基礎づけは大方定まったように思われる。 社会的地位の秩序はいかなる社会構造をもってしても、最終的には「経済構造」によって、不正義と誤承認の相互作用に従い「再配分」…

経済構造と承認

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 議論が複雑になってきているので、翌日に読むと文章に粗さを感じる。 その場その場で少しづつ訂正や加筆をしていきたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 前…

社会構造と承認

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com こちらをまとめると、 「誤承認」も「不正義」も、根本的には資本主義の「経済構造」にあるとフレイザーは考えているものの、資本主義の経済構造を変えることは現実的に考えて「不可能」であるため、「誤承認」…

承認の要求に関する問い

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com こちらを簡単にまとめると、「承認」には「再配分」でしか有効な策はないとフレイザーは考える。 不正義、誤承認は、社会的地位に根づいたものであるとみなす。 問題は、その2つを「同時に」解決することが見込…

社会的地位のモデルにこだわるフレイザー

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回をざっくりまとめると、 承認と再配分の両方はそれぞれ独立的な概念・枠組みであり、どちらかを達成させても独立しているので他方には影響がない、ということであった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー…

フレイザーvsホネット

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com ※あくまで独学である。誤読があると分かればすぐに別の記事にて訂正していきたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「承認」の定義を引用 "相手を対等であると…

『再配分か承認か?』読解1

本日より、法政大学出版局「ウニベルシタス」シリーズの読解をブログにしていこうと思います。 その前に、僕と大学院入試の話を書きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕は認知行動療法を受けていた当初、現代哲学…