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読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

2022-05-17から1日間の記事一覧

読書日記408

仲正昌樹『ポストモダン・ニヒリズム』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com この本は恐ろしく難しい。 デリダによるベンヤミン解釈は、神話と暴力に関していろいろと論じられているが、『正義論の名著』を読んだことで若干理解することはできた。 …

読書日記407

モーリス・ブランショ『カフカからカフカへ』書肆心水 (2013年) を読む。 ブランショ、ベケット、バタイユ。 難解と言われる思想家の一人ではあるが、本書はそこまで抽象的なことを書いているわけではないように感じた。 ブランショがストーブと文学について…

読書日記406

フロランス・ド・リュシー『シモーヌ・ヴェイユ』白水社文庫クセジュ (2022年) を読む。 1909年から1943年の間を生きたフランスの哲学者の解説書となっている。 ヴェイユはマルクスの構築した体系を「天才的な思想」と評した。 唯物論が正しいのであれば、そ…