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読書と哲学がメインです。(毎日更新中)

2022-03-28から1日間の記事一覧

政治哲学とAIについてふり返る

プラトン『国家』を読み終えたあと、様々なことに思いを巡らせた。 正義とは何か。 ロールズの『正義論』は全く効果を出していないのでは、そう思うような気がしてならない。 そこにはジェンダーやマイノリティに対する偏見が隠れていたり、制度が不備なとこ…

読書日記224

ダニエル・サスキンド『AI時代の新「大きな政府論」』のつづきを読み進める。 nainaiteiyan.hatenablog.com ピケティが示したデータ等を参考にしながら著者は格差についていろいろと述べた。 まず、ジニ係数 (0⇒完全に平等、1⇒完全に不平等) は世界規模で上…

読書日記223

斎藤孝平『人新世「資本論』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 本書を読み進めると、斎藤氏の構想の輪郭が見えてくる。 彼は思想家スラヴォイ・ジジェクの意見を参考にしながら、政策や法整備の有効性について疑問視をする。 政府が主導するやり…

読書日記222

ケヴィン・スコット『マイクロソフトCTOが語る新AI時代』ハーパーコリンズ(2021年)を読む。 経営者目線からAIについての見識を得ようと考え、最近購入した。 こちらを導入部分から50ページほど読み込む。 経営者も経済学者同様に、一定の意見を共有している…

読書日記221

オズワルト・シュミッツ『人新世の科学:ニュー・エコロジーがひらく地平』岩波新書(2022年)を読む。 「生態学 (エコロジー) によって人は環境を管理することができる」と断言してしまう、ある意味恐ろしい本を見つける。 また、持続可能な経済活動に関する…

読書日記220

斉藤幸平『人新世の「資本論」』のつづきを読む。 nainaiteiyan.hatenablog.com 斉藤氏によれば、経済成長と環境負荷低減の同時達成、いわゆる「デカップリング」は市場の原理では起こり得ないとする。 『石炭問題』で示されたのは、技術の効率化や炭素の廉…

読書日記219

斎藤孝平『人新世の「資本論」』集英社新書(2020年)を読む。 本書は新書では最近もっとも売れた部類に入る有名な本である。 SDGsに対して懐疑的で、日本における「脱成長派」の代表格とも言える。 斎藤氏は「オランダの誤謬」というものを挙げる。 これは、…

読書日記218

ダニエル・サスキンド『AI時代の新「大きな政府論」』のつづきを読み進める。 nainaiteiyan.hatenablog.com Aiが世界中の国々で「不均等」に普及していくプロセスが、イギリス産業革命の例をもとに説明される。 なぜ産業革命はイギリスで起きたのか。フラン…