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読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

2021-01-01から1年間の記事一覧

バトン式読書法

最近定着しつつある読書法を書き残す。 本を2冊用意する。 常に2冊を持ち歩きながら、カフェにいく。 しばらくAを読みつづける。 個人的には、1時間ほど過ぎると進むペースが遅くなると感じる。 そして本Bにバトンタッチする。 すると面白いことに、また読む…

笑いと絶望の対照性

絶望と笑いが対照関係にあると僕はみる。 M-1で優勝した錦鯉は「おバカ」キャラに突っ込みを入れる形であった。 松本人志氏は、迷った挙げ句、最後は一番バカだと思った人に票をいれたと言った。 ただ、笑いは非常に複雑であると思われる。 しかしながら、ま…

今日のまとめ20211220

nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.ha…

複雑化の倒錯

複雑であればあるほどに、原因と結果を特定することが不可能になりつつある。 新型コロナの死亡リスクを上げる因子やうつ病の原因などがそれである。 「かもしれない」で留まっている。 複雑であればあるほどに、実験の再現性が相反する形で無に帰する。 し…

自我・恋愛・資本主義及びフラクタル構造

こちらのつづきである nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 参考文献:モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへーー世界の再魔術化』文藝春秋2019年 僕は、ネオリベと婚活について…

「時間を有効に使う」という奇妙な表現

この表現には受動的なものを感じる。 つまりは、システムとして時間が与えられ、その与えられた条件・制約のもとでいかに行動を組み立てていくか、というある種のパズルゲームに見えてくる。 時間という波にのっているように見える。 発想の転換が必要である…

差別の輪郭

差別は人間の基本的な機能である、五感から生まれるのではないだろうか。 そのほとんどは視覚的なものが占めるだろう。 その五感と対をなすのは「言語」であると思われる。 例えば、非言語とされるものは五感に頼ることが多いように見える。 声、合図、態度e…

速読を速読たらしめるもの。コミュニケーションの可塑性と創造性。

人はレールを無意識に敷いている。 コミュニケーションの仕方には型がある。 そして、文章にも決まった型がある。 型にはめ込みながら、少しだけ変形すればあらゆる文章を生み出せる。 つまりは、文法というレールに載っている。 時に人は「面白い表現だな」…

確率と行動経済学

毎日のようにカフェで読書すると見えてくることがある。 当たり前が当たり前である不思議について語る。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 当然、お昼時になれば席が埋まっていく。 繁盛する。 「それは、ラン…

積分と遠近法

こちらの記事を統合してみたい nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 目に見えないものが積分によって可視化された。 また、「…

無意識と火山

火山を研究する人は少ないと思われる。 というのも、僕は京都大学の鎌田先生くらいしか知らないからである。 一方で、哲学を研究する学者は日本でも多い。 千葉氏、國分氏、山口氏、加藤氏・・・・・・ この差はともかくとして、僕は火山と無意識には相似的…

作家の力量を見極める

実名は伏せる。 僕は僕なりに、数十名の作家がそれぞれどのように本を出していっているのかを4、5年追っている。 そしてわかったことを少しだけ書き残す。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・最先端のサイエン…

お笑いと哲学

お笑いの力、凄まじいです。 錦鯉さん、夢をありがとうございました。 哲学なんてやってる場合かよ、と思わずにはいられませんでした。 とにかく感動しました。 きっと、誰よりも苦難を乗り越えてきたのだと思います。 エネルギーに溢れる漫才でした。 哲学…

考えるヒント33

遠近法と思考 コンクリートの道を歩く。 目の前は粗く見えるが、少し先のコンクリートは一色に見える。 「一色に見える」ことと「一色である」ことは必ずしも一致しない。 この場合、視力に難がある。 「もっと広い視野で物事を見ろ」と怒られる。 しかしな…

無料を哲学する

読書がメインとなってしまっているので、たまには文章を沢山書いてみようという気分になることがある。 今日はそういう日であると個人的には思っている。 タイピングのトレーニングにもなるので、定期的に書くことは大事ではないのか、と思いつつある。 ーー…

あらゆるものの現実逃避化について

この記事はルトガー・ブレグマン『希望の歴史』にヒントを得つつ、独自に「現実逃避化」を解釈していく。 僕が思うに、部分的にモノ・コトの現実逃避化が加速している。 例えば、今日の兵器は人に触れないで殺傷できるもので溢れている。 『希望の歴史』によ…

経済を言語学的に考える

シニフィアンとシニフィエ。 過去の産物かもしれないが、思考の鋳型として活用する余地はある。 言葉の「犬」【inu】と実物の犬が対応関係にあるように、 僕はモノ・コトが「価値」と対応関係にあると考える。 文字の意味は文脈によって定まっていく。 国語…

本当に忘れたいことは語られ得ぬ

今週のお題「忘れたいこと」 忘れたいことを語る。 これはとても平和的な営みだ。 忘れたいことは、いずれ笑いのネタになる。 今はネタだけに、笑いのタネの状態なのである。 タネが心の中で収まっていて、いつか芽を出すのである。 ところが、本当に忘れた…

人生の充足とはパッションの総量である

現在の僕の見立てである。 説明をしていく。 情熱と訳すこともできるが、敢えてパッションという言葉を用いたい。 情熱には非常に前向きなものを僕は感じる。 それは人間としての、生物としての生命力そのものではないだろうか。 使命感。義務。貫徹。克己。…

真理は可変的であるように思う

僕はそう考える。 このトピックは恐ろしく広い範囲を扱うものであるので、ざっくりとまとめたい。 端的に言えば、真理が存在し、その全容が明らかになった場合、議論をする必要性がなくなるのである。 要するに、マニュアルとしての真理になってしまう。 も…

読書を加速するための覚書

これから書くのは、もし読書がつまらなくなってしまった自分へのメッセージである。 決して自己啓発的な、ハウツーにならないように留意する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・小説を読むことは時に映画以上の…

言語を超えるもの

神話というと、なんとなく胡散臭さを醸し出すので、僕は芸術である、とここで言ってみたいと思います。 それは音楽からダンスまであらゆる人間の文化的活動をさすものと考えています。 ボルヘスは、言語が不完全であることを指摘しています。 僕なりに解釈す…

恋愛工学再考。猿と人間

今から5年ほど前、恋愛工学というものが流行った。 端的に言えば、強い男がモテるというなんとも単純な理論である。 そして、20代だった僕は、まんまとハマってしまった。 恋愛工学というものを再考したい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

語り得ないものは存在しないもの

と僕は思っています。 ヴィトゲンシュタインは、語り得ないものには沈黙せよと言いました。 僕は、世の中に語り得ないものが複数存在しているとみています。 それはおそらく抽象的なものです。 生きがい やりがい やりたいこと この3つは語れそうで語れない…

新書新刊コーナーは今日も賑やか

新書コーナーは入れ替わりが激しい。 それゆえに、いろいろな情報が流れてくるので、そこそこ楽しい。 いつも同じような本ばかり出す作家。(Tさん、Sさん) いつも面白い題材を選んでくる出版社。(C社) 今日は、『人類はできそこないである』という本に遭遇し…

金子文子『何が私をこうさせたか』読了

こちらのつづきである。 nainaiteiyan.hatenablog.com 僕は書評を書く才能はないと思うので、以下思ったことを記録として残すため、だらだらと書いていく。 ちなみにではあるが、金子文子は1903年生まれである。 知の巨人、小林秀雄の1つ年下にあたる。 ーー…

雪だるま思考だるま

読書のあとは一駅分歩いて帰るのが日課である。 僕のセオリーでは、だいたい3kmほど歩くと考えがまとまってくる。 それは、雪だるまと似ている。 コロコロと雪の塊を転がしていくと、周囲の雪を巻き込みながら徐々に大きくなっていく。 散歩も同じで、歩いて…

9割の怒りは無知から生まれる

というのが僕の見立てである。 まず、僕の嫌いな言葉に「老害」というものがある。 なにかとマナーが悪かったり、迷惑な老人にたいして使われる言葉である。 僕は非常に残念な気持ちになる。 「迷惑」というのも、深く突き詰めていくと、そう簡単には言葉に…

逃したチャンスはそう来ない

だいぶ前に金子ふみ子という人の記事を書いた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ところが、ネットで本を買うのはあまり好まない僕は、しばらくの間この人の本に出会えずにいた。 そして興味の対象から離れていった。 ところがである。 昨日、偶然にも岩波文庫…

ルトガー・ブレグマン『human kind 希望の歴史 上下』読了

この本はこれからの人生に少なからず影響を与えるだろう。 本書は、人は前提を見誤ると、そこから導き出される結論が大きくズレていってしまうことを教えてくれる。 ただ、人間の心理と真理はまだまだ見えないのが現状である。 前提を疑うこと、信じること、…