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読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

小説はRPGと同じ。過程を楽しむもの。皆レベル25くらいになって波に乗ってくる感覚。これが小説の醍醐味

いきなり楽しい小説はめったにない。

それは、いきなり楽しいRPGがないのと似てる。

まずは、世界観や主人公、登場人物などの設定を想像する作業から始まる。

レベル上げはないけれども、地道にページをめくる作業はまさにそれともいえる。

 

だいたい50ページくらいになると設定とか話の筋・軸が掴めてきてストーリーがどんどん展開されていく。その過程が楽しくなってくる。

100ページくらいになるといよいよレベル25。RPGでいったら、中盤。

RPGも中盤くらいが面白いと思う。特にドラクエ6とかね。

ジャミラスを倒して、どんどん強い技をおぼえていくその過程。

楽しいです。

それを小説でも味わえるのが小説の醍醐味。

だいたい150ページにたどり着く頃には、没頭していることでしょう。

 

そこで僕は敢えて”セーブ”し、他の本を読み始めます。

他の本でもレベルを上げて、25くらいになったらまたセーブする。

そうやって、RPGを平行して進めていくのも小説のひとつの楽しみ方。

 

やっぱり人間集中力がありますからね。

120分本を読んだら疲れる疲れる。

 

そういう時は場所を変えたり音楽を聴いたりする。

本っていいですよね。

ビジネス本の嫌いな点。「これをやらないと損をする」と読者に暗示しつつ筆者の価値観・行動を「強要」している点だ。

成功するための法則

人生に勝つための方法

1年で1億稼ぐ方法

勝つための精神論

20代はこうしろああしろ

30歳までに○○をしないとあなたは終わる

30代がこれ読んでももう遅い。

常識を破る方法

社会人3年目までに○○しとけ

 

うんざりだ。

僕は20代前半はのめり込むように読んでいた。

正しいと思っていた。何もかも。

だって、書いている人が成功しているのだから。

でもおかしいと思い始めた。

そもそも、僕はお金を手に入れてまでしたいことがない気がするのだ。

もちろん下ネタ系を語ったら、欲望はある。だからそのためのお金は欲しいと思う。

でもそれをやるにはおそらく1000万はかかる。

じゃあ1000万稼ごう!!!とはならない。

 

成功の法則とかくだらない。

ナチスの時代はユダヤ人なんていらないというのが常識だったように、

今の時代はとにかく稼げって時代なんだ。

ナチスなんて数十年で崩壊したし、今ではナチスを口に出してはいけないとなるくらい常識が変わった。

今はたまたま稼ぐことが全てとなっている(ように見える、今の日本は)時代なだけで、あと100年すれば常識なんてひっくり返る。

そして未来人は笑う。「20代30代を仕事漬けで過ごしてたなんて哀れよ。」

そうなるんじゃないかなと思うんだけどね。根拠はないんだけど(笑い)

 

資本主義に未来はありますか!?